美容総合商社の株式会社マックスです

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『顧客主導型サロン』への移行に備えて

2001年08月20日

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日本は、世界一長寿社会(男性77.64才.女性84.62才)と厚生労働省の発表が有りました。
寿命は毎年少しずつ伸びて行く傾向に有りますが、少子化(新生児人口減少)による労働人口の減少、不良債権の早期達成による大型リストラ、海外からの格安商品進出による価格破壊、それらに起因する利益確保減少等、これからの日本経済再生のためには二年~三年が必要とされています。
まさに生き残るための自社の体力づくりが重要視されて来ます。
帳面上利益が有っても、キャッシュフローの面でどうなのか。
借入額がどのくらいまでなら健全なのか。
銀行等の評価も一段と厳しくなって参りました。
私共、美容業の中で、経費面で一番ウエイトをしめる分野は人件費ではないかと考えます。
俗に言う低価格チェーン店の例を考えてみましょう。
人件費を売上の50%と設定し、成果配分の上限とします。
残りをその他の経費として、運用している現状で、はたして粗利益としてどれ程見込まれるのか?と言うことになる訳です。
企業の「利益」「成長性」「安全性」等を考えますと「利益」率として15%~20%、「成長率」15%~20%「安全性」借入額は年商の10%以内とするならば、差別化、勝ち組への要素と言えるでしょう。
そこで、今回は「人材」「人財」「人罪」と言う面を考え、組織の活性化を計る要因として、「ビジョン」「リーダーシップ」「メンタル」「テクニカル」「リレーションシップ」のチェックをし、すべて「生きている」ものの感性をどう捉えて「顧客主導型」サロンへと変革していくかが重要視されます。
価格破壊による低価格の展開のみでは、顧客ニーズからかけはなれ、顧客が求めている「毛髪にやさしく、いたわり、愛と科学」と言った一貫した願望(特に40才以上の顧客)や、常にヘアースタイリングの流行を優先するカリスマ型ニーズ(特に15才~20才の顧客)に対応できません。
サロンコンセプトも層々、ニーズ等を明確化し、たとえば「パーマ」メニューを取っても「何々パーマ」と言う店側の表示で、サロンと顧客との目線の共有化が出来ているか?考えてみたいものです。
もっともっと具体的に表示し、落とし込みをつける時期に来ている様に思います。
また、消費が低下していると新聞等でも言われている昨今、お金を使うに当たり、料金がたとえば一万円と仮定した場合、付加価値が、五千円なのか、一万円なのか、二万円の価値が有るのかによって、ずいぶん受けとめ方が変わって参ります。
一万円以上の価値をどう言う面で、感じ取ってもらうかが大切です。価値は有れば有る程、しいては顧客紹介という型で「口コミ」化しますし、価格以下のサービスとして感じ取れば、失客化する訳です。
その為には良き「人財」作りを実践し、「型」だけではない行動力。
仕事は義務(普通の仕事ぶり)では満足の提供は与えられません。
義務以外の仕事がどれだけ出来るか、「気配り」等「かゆい所に手がとどく」。
お客様の頭を見て話すのではなく、しっかりと「アイキャッチ」して接客したいものです。
そのためには、企業の社風と申しましょうか「オーナーの思い」「スタッフの思い」「お客様の思い」夢の構築を再度「場」「時間」の投資を願い自社流のスタッフ作りこそ急務と察します。