骨折・松葉杖から見えたこと!
こんにちは!
マックスの小姑、吉田祥隆でございます。
桜もそろそろ終わりに近づいてきた今日この頃・・・いかがお過ごしでしょうか?
最近の月曜日は3週続けて、滋賀、和歌山、奈良の美容室様の入社式に出席してきました。
このような席に呼んで頂けるのは嬉しいことで、初々しい新人たちを見ながら、高卒で社会に出た30年前の自分を思いおこしておりました。
初心忘るべからず!原点回帰!
忘れかけそうな想いを心の奥底から引っ張り出す、いい機会となりました。
今回は、その式で話した自分の経験をお届けします。
電車で席に座っていて、目の前に松葉杖をついた人が乗ってきたら、皆さんはどうされますか?
こういう質問をするとほとんどの方が「席を譲ります」 と答えると思います。
・・・・ホントに?
私は昨年、不注意で右足を骨折してしまいました。
そして人生初のギプス&松葉杖の生活を送ることとなりました。
出社するのに近くに住む同僚に毎日迎えにきて頂き、営業活動に出るのに同僚やメーカーの方に運転して頂き、帰りは自宅まで送り届けてもらうという日が約1ヶ月続きました。
その間にひとり電車で帰宅しなければならない日が3度ありました。
改札の前ではいちいち立ち止まり、あちこちエレベーターを探し(駅によっては不便な所に設置してあるんです)、なんとかホームまでたどり着く。
電車が入ってきて、ドアが開き、よいしょ!っと乗り込みます。
松葉杖の歩行は見た目以上にハードなのです。
私は心のどこかで、「松葉杖をついているのだから席を譲ってもらえる、座って帰れる」と思っていたのです。
ところが私の姿が見えないのか?
松葉杖に気付かないのか?
私の顔が恐いからなのか?
誰かが譲ってくれる気配も言葉もない・・・
そして何事もなかったように、私が立ったまま電車が発車しました。
次の駅に着いても状況は何も変わりません。
とうとう松葉杖に身を委ねたまま降りる駅に到着したのです。
この出来事で感じたこと、その1
自分が席に座っていたら、そんな困ってる人に気付ける、そして席を譲れる人であろう。
自分が立っていたら、座っている人に「譲ってあげてくださいませんか?」と言える人になろうと。
この出来事で感じたこと、その2
東日本大震災や台風被害などには、多くの方が義援金や募金をされることもすごく大事です。しかしその前にそんなお金をかけなくてもいい、ちょっとした優しさでもいい、自分のすぐ近くに居られる人たちに対して気遣いができるひとであろうと。
この出来事で感じたこと、その3
どんなに心の中で思っていても、どんなに決意したことでも、結局行動に出なければ思わなかったことと同じ。
「席を譲るタイミング逃しちゃった」と自分に言い訳しても、「松葉杖ついてるやつに席譲ったるか!」と思ってる人と同じにしか見えないってこと。
思ったことは言動だけでなく、行動してはじめて決意したことになるってこと。
長くなりすぎるのでだいぶ短縮しちゃったけど、松葉杖ついて不自由してはじめて見えた世界。
身障者用トイレの非常ボタンがもし倒れても押せる位置にあること。
車椅子での移動がとても恐怖を感じる目の高さ、空間だってこと。
駅のエレベーターの位置、スロープが松葉杖には歩きにくいってこと。
いっぱい迷惑かけて、いっぱい助けてもらって、いっぱい心配かけて、していただいて。
この歳になってまたいっぱい与えられました、勉強できました。
あの人は出来る人だ!といわれるより、あの人は出来た人だ!と言われるように
この教訓を行動に変えていきます。
上っ面でなく本当に優しくありたいよね!
やっぱり愛だよ、愛!
吉田 祥隆