SLという生き物
2013年09月17日
レトロな感覚を味わうにはと思い、SL乗車しに行きました。
昭和50年に日本の国内から定期運用の“煙”が撤退し、
エネルギー革命石炭の時代は終わりましたが、間もなく、
SLやまぐち号(新山口~津和野)が観光用として復活し、
今なお春~秋にかけ運行しています。
今迄、“やまぐち号”を皮切りに“ばんえつ物語号”“北びわこ号”
“みなかみ号”“大沼号”に乗車しましたが、大井川鉄道が一番充実。
地方鉄道ながら6両のSLを保有し、車種もさまざまで、
旧客車も用い懐かしいニスの匂いであふれていました。
力強く吐く機関車
今回は勿論上記とは違う路線で、以前から機会を伺っていました。
いざ“カマ(機関車)”を目の当たりにすると、体から漲る熱気、スチーム、
煙で誕生から70年経ても衰え知らず。
「ヴォー」と長い汽笛のあと、体いっぱい温めたスチーム、煙を吐きながらゆっくりと発車。
時間が止まったかの様に、マイペースで目的地へと進む。
あちらこちらでは子供たちの手を振る姿、シャッターの嵐を全身に受け、
それを汽笛で答えて時のスターは駆け抜けていきます。
苦手な坂では思いっき石炭を貰い、黒煙を噴き上げ、それでも必死に登る姿には感動です。
平地では、何事もなかったかの如く快走し、2時間余りの異空間旅行は終了しました。
生きているSLの鼓動、体を張った姿はどこで会っても元気をくれます。
次回は、国内SL最長区間路線に再挑戦したいものです。
H・MAEBASHI