美容総合商社の株式会社マックスです

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激変の中、概念を捨て、創意工夫を

2001年03月20日

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今年も卒業式、入社式、謝恩会等、サロン様におかれましては繁忙月に成り、おおいに活気が出ている事と思います。
さて、日本経済動向を察しますと、株安、円安等、デフレ状況になり始めています。
大手メーカーに於いても、売上は伸びていても、単価、利幅の低下により利益は上がらず、経営方針の変更、生産拠点の見直し、海外工場へのシフト変更等を行い、コスト競争に打ち勝つと同時に利幅の確保をしています。
しかし、一方ではそのことにより雇用減少を起こし、失業率が拡大し、消費の先行き不安を招き、景気低迷が続いているのも現状です。
そんな中でも、中国産等の低価格商品は、ますます拡大しており、これがデフレ化に拍車をかけていますし、また一方では一流ブランド品、特にルイ・ヴィトンは好調に売上を伸ばしております。

「激変の中、概念を捨て、創意工夫を。」

今までの日本は、中流家庭が主流の比較的平等な社会でしたが、これからの時代は、アメリカ、ヨーロッパの例で見るように、貧富の差が大きくなり、生活水準も格差のある世の中に向かっているようです。
三月度は各社決算期を迎え、国際基準の導入、時価会計制度導入等により、資産価値の変動が起こり、企業の体力差も生まれてきます。
今後は、いかにキャッシュ(現金)保有高を伸ばすかで、その企業の良否が替わって参ります。
美容室経営におかれましては、お客様からその場で料金(現金)を頂きますので、回収率は100%である事は何よりです。
問題は客数の確保と、売れ筋商品(メニューバリエーション)の充実と、先見性のある商品(メニュー及び店販商品)の導入により、常に進化し、脱皮しながら、飽きのこないように創意工夫される事が重要ではないでしょうか。
そのためには「食わず嫌い」にならず、概念に捕らわれず、自らの主張の中で「生まれ変わる」努力こそが大切と確信いたします。
同じやり方や同じものを取り入れたとしても、一時的な手当てに過ぎません。
大樹ほど、大きな幹と、大きな根を大地に張り巡らせ、風にも負けず、悠々と生きています。
この大樹こそが、常に不安のない企業体の有るべき姿であり、またそう有りたいものです。
国内メーカーを考えてみますと、商品出荷ベースで100億を超えてくると、大きく分けて、製品種類数を増やすか、売り先ディラーを増やすか、また、一般パブリック参入の方向しか進むべき道がなくなり、横流れの危険性も含まれてきます。
私共が、プロ化したサロン専用製品の供給に、枯死するのは、サロン様の健全経営を確保する観点からも、特に大切と考えているからです。
商品は、売れれば良いのではなく、売るべき商品は何か、何故、必要なのかを、もう一度考え直す時期ではないでしょうか。

お客様ニーズを引き出すためのポイント

一、話し上手より聞き上手
まず、お客様を知ること。
どのような欲求が隠れているか、会話の中から掴み、メニューへと導く。

二、親しき中にも礼儀あり
親しいからと言って馴れ馴れしい押し売りは逆効果。
お客様が窮屈にならない程度の礼儀が求められます。

三、自信の無い提案は効果無し
お客様が「試してみよう」と思うには、裏付けの有る自信が必要です。
裏付けとなる知識を身に付けると同時に自信が表情に表れるよう訓練する必要があります。