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『流水は腐らず』 ― じっと我慢するより大切なこと ―

2011年09月20日

中国の秦の時代に呂不韋(りょふい)という人が、高名な人達を招き、その話を本にしました。 その書が『呂氏春秋』(ろししゅんじゅう)で全26巻あります。 その書の中に出てくる『流水不腐』が諺になったものです。 常に流れている水は、よどんで腐ることがなく、それと同様に常に動いている『モノ』は、沈滞したり腐敗したりすることがないというたとえで使われます。 ここで『モノ』とカタカナで表現したのは、個人としての「者」ばかりでなく、組織的な「人の集団」や「物」としてもこの諺が成り立つからです。 近い意味の諺としては、『転石苔を生ぜず』があります。 ころがる石にはコケは生えないというものです。 英語では「A ・・・

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『成らぬ堪忍するが堪忍』 ― 歴史をつくっていくこととは ―

2011年08月20日

どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐であることを示した諺です。 「堪忍」は、こらえる・我慢することの意味で使われています。 これに近い諺では、『韓信(かんしん)の股くぐり』という『史記』を起源とする諺があります。 「韓信」とは、漢の天下統一に功績のあった名将で、彼が若い頃に町のごろつきに喧嘩を売られたが、韓信は大志を抱く身であったからごろつきと争うことをぐっと堪えて避けたそうです。 その際、言われるままに、ごろつきの股の下をくぐらされるという屈辱をあえて受けたが、その後韓信は大成し、天下統一のために活躍したそうです。 将来に大望のある者や大志を抱く者は、目の前の小さな侮 ・・・

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『鹿を逐(お)う者は山を見ず』 ― ドラッカーとコヴィーの共通点 ―

2011年07月20日

この諺は中国の古典・虚堂録からでたものだそうです。 山で鹿を追いかけるのに夢中になっている猟師には、山全体の様子が目に入らないものです。 そして、目の前の利益を得ようと夢中になっていると、目先のことしか分からなくなり、大きな利益につながる全体の様子を見失ってしまうというたとえで使われるようになりました。 さらに転じて、「あるひとつのことに夢中になっていると、他のことを顧みる余裕がなく、周囲の情勢や事の道理を理解することができない」と広い意味で使われるようになりました。 英語では、『Zeal is a bad servant』(熱中は悪い召し使いである)と使われるそうです。 余談ですが、召し使い ・・・

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『温故知新』 ― 新しい時代の息吹を感じよう ―

2011年06月20日

温故知新は中国の古典・論語に載っていたものが諺として定着したものです。 「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」意味の諺です。 過去のことをよく研究して学び、そこから現代に通じる新しい知識や意義を改めて見つけ、得ていこうという諺です。 英語では、「He that would know what shall be must consider what has been.」(未来の事態を知りたいのなら過去のいきさつを考察するべきだ)と表現されるようです。 消費者の動向や指向、行動といったものは常に変化するものといわれます。 毎年少しずつの変化のように見えても、数年後に気がついてみると、結果的に ・・・

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『人を見て法を説け』 ― リーダーシップについて考える―

2011年05月20日

「他人にものを説くときには、相手の性格などをよく見きわめて、相手に適した説明の方法をとれ」という意味の諺です。 この諺の「法」とは元々は仏法のことを指していたようです。 近い意味の諺では、「機に因(よ)りて法を説け」というものもあります。 こちらの諺は、聞き手に応じて適切な説法をせよという意味だったものが、臨機応変に対応せよという意味に拡大して使われる諺に変化したとのことです。 「機」とは機根(きこん)のことで、仏教の教えを聞いて修行する人達の能力や素質のことを言うそうです。 「人を見て…」は英語では、「cleave the log according to the grain」(木目に応じて ・・・

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