Blogページ - 美容総合商社-株式会社マックス-
『火に油を注ぐ』 ― 人を活かすためには ―
燃え盛る火に油を追加するように、勢いの盛んなものにさらに勢いを加えていく例えで使われる諺です。 英語では、「to throw oil on the flames.」(火炎に油を注ぐ)、「add oil to the fire.」(火に油を足す)、とそのまま表現するようです。 「火に油を注ぐ」は、最近はあまり良い意味では使われていないようです。 例えば、手が付けられない程に悪化するようにまで、余計なことを追加してしまった場合などに使われます。 しかし、元来の意味では、好調なものを更に勢いづけてあげるように、もっと積極的かつ前向きな意味で使われていたのではないかと思います。 「駆け馬に鞭(むち)」 ・・・
『目から鱗(うろこ)が落ちる』 ― 個人の飛躍と店舗の成長について考える ―
この諺は若者が作った新しいものと、小生は誤解をしていました。 調べてみると、1800年以上前の歴史的書物を起源とした諺でした。 新約聖書の中にある「ルカによる福音書」の続編として書き足された、「使徒行法」の中に書かれているものが諺となったようです。 その使徒行法の第九章の「サウロの改心」の中に、「すると、たちまち目から鱗のようなものが落ち、サウロは元通り見えるようになった」とあります。 この書物の英訳版では、「The scales fall from eyes.」となっています。 スケールとは「うろこ」の他に「湯垢」や「歯石」などの意味もあり、「重なり合う垢(あか)」のことも指しますので、「目 ・・・
『痒(かゆ)い所に手が届く』 ― サービスの基本を見直そう ―
細かい所にまでよく気がついて、世話が行き届くたとえで使われる諺です。 すみずみまで心配りができていて、手落ちがなく、至れり尽くせりであることを表現しています。 なかなか達することのできない領域のことなので、そこまでいくと「有るのが難しい」=「有難い」こととなって、それを受けた相手が「有難うございます」と言ったことから、「ありがとう」が感謝の言葉の表現として使われだします。 英語では「to cross thet t’s and the i’s」(tの文字を書く時に横棒を入れてくれたり、iの文字を書こうと思ったら上の点まで書いてくれるような)と表現する様です。 前号の本欄で笑顔がいかに大切で、笑顔 ・・・
『商は笑なり、勝なり』 ― 基本的なことから見直そう ―
今回は諺ではなく、近江商人の残した格言からスタートします。 「『商』は『笑』にして『勝』なり、『笑』を『省』ずれば『商』は『小』なり、『笑』を『昇』ずれば『商』は『勝』なり」というものです。 『』内はすべて『ショウ』と読みます。 「商いは笑顔が大切、笑顔を怠ると商いは小さくなっていき、笑顔を高めれば商いは成功する」といった意味です。 その後、「笑を省ずれば商は少なり」の後に「やがて商は『消』なり」と付加える人が現れて、それが家訓として伝わった近江商人家もあるようです。 つまり、笑顔を忘れると商いは消えてしまうということです。 近年では、お好み焼き専門店「千房」で大成功され、社会教育家としての講 ・・・
『人事を尽くして天命を待つ』 ― 今、打つべき策は何かを考える ―
「力の限り努力し、それ以上は、天の定める運命にまかせる」という意味の諺です。 中国の古典「初学知要」の漢文を日本語読みしたものだそうです。 「人事」は人の力でできる事がらのことで、「天命」は天が人に与える運命のことを指します。 「人事を尽くして天命に委(まか)せる」ともいいます。 英語では、「Heaven helps those who help themselves.」(天は自ら助くる者を助く)、「Do you best,and let God take care of the rest.」(最善を尽くせば、あとは神がやってくれる)と表現するそうです。 さて、人間は自分の思い通りにものごとが ・・・