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『耳を貴(たっと)び、目を賤(いや)しむ』 ― コミュニケーションの仕組み考 ―
中国の古典・張衡(ちょうこう)から出た諺だそうです。 遠く離れたところにあるものをありがたがり、自分の身近にあるものをないがしろにすることのたとえで使われる諺です。 また、昔を貴び、現在を軽んじることの意味でも使われます。 人から伝え聞いたことを尊重するが、自分が実際に目にしたことをさげすんだりするのも、人間の特徴のようです。 『耳を信じて目を疑う』ともいい、こちらは中国の古典『抱朴子・広譬』起源の諺だそうです。 こちらは、人は聞いたことは信頼するが、身近に見るものは信じようとせず、見もしないことを尊重し、卑近なことを軽視するものだということをいいます。 店舗や会社をより良くしたいと願うとき、 ・・・
『色即是空、空即是色』 ― 変化するということ ―
仏教の経典・般若心経(はんにゃしんぎょう)から出たお経が諺として認知されたものです。 『しきそくぜくう、くうそくぜしき』と読みます。 漢文形式で日本語として読むと、『色(しき)は即(すなわ)ち是(こ)れ空(くう)なり、空(くう)は即ち是れ色(しき)なり』となります。 『色(しき)』とは、形のあるもの、つまり物質的な存在のことだそうです。 仏教の世界では、感覚的に捉えられる、形ある一切のものをいうそうです。 『空(くう)』とは、実体性がないもの=それ自身で存在することがなかったり、また永久に変わらない確かなものだという性質がなかったりするもの=を指す言葉だそうです。 仏教の世界では、因縁の作り出 ・・・
『一網打尽(いちもうだじん)』 ― ターゲティングと経営方針を考える ―
タイトルの諺は、中国の古典・宋史に載っていたもので、悪者の一味などを一挙に残らず捕らえてしまうことの意味で使われます。 一回打った投網で、そこに群れていた魚を全部取り尽くすという意味から使われるようになりました。 現在は悪者を捕らえる局面で使われますが、もともとの出典では一気に全てを取り尽くすという、効率の良い成果の意味で使われていたのです。 さて、物がない時代には、人は物を欲しがります。 安らぎのない時には、人は安らぎを求めます。 マーケティングの第一段階での基本中の基本では、欲しがるものを欲しがるときに如何に供給していくか、その仕組みを如何に早く創っていくかといった、消費者欲求(ニーズ)に ・・・
『待てば海路の日和(ひより)あり』 ― 待ちながら何をすべきかを考える ―
タイトルの諺は、今は思うようにものごとがうまく行かなくても、あせらずにじっと待っていれば、そのうちにチャンスがきっと巡ってくるはずなので、辛抱強く待てというたとえで使われる諺です。 『海路の日和』は航海に良い穏やかな天候のことです。 仮に現在海が荒れ狂っていてもじっと待っていれば、航海に適した良い天気の日がやがてやってくるとの意味から使われます。 元々は、『待てば甘露の日和あり』だったものが、転じた諺だといわれています。 「甘露」とは中国の伝説で、天子が仁政(民をいつくしむ良い政治)を行う瑞祥(ずいしょう)として天が降らせるという甘い露のことで、甘露煮や甘露飴(カンロ飴)の語源といわれます。 ・・・
『木で鼻をくくる』 ― ビジネスでの対人関係の基本を考える ―
タイトルの諺は、人に対する態度が、冷たくってそっけない様子を表すのに用いられます。 ひどく無愛想な態度で応対し、冷淡にあしらうことの意味でも使われます。 『くくる』は、こするという意味の『こくる』が変化したものだそうです。 木で鼻をこすってもしっくりこない事から諺になったそうです。 人は感情の動物ですから、自分に自覚が無くとも、相手の感情を逆なでしてしまったり、そこまでいかないまでも、相手に言葉にできない違和感を覚えさせたり、距離感を感じさせてしまって近寄りがたい雰囲気を発してしまったりする場合があるのです。 ビジネス上でこれが出てしまうと大変です。 ましてや、長時間滞在いただき、安らいでいた ・・・