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『青は藍(あい)より出でて藍より青し』 ― 新人の皆さんの成長を願って ―

2010年05月20日

今回のタイトルの諺は、中国の古典「荀子」から出たものだそうです。 使用される意味には二通りあります。 ① 人は学問や努力によって、持って生まれた本性を超えることができる。 ② 弟子が師匠の学識や技量を超えること。 現在は、②の意味で使われることが多いようです。 元々青色の染料は、タデ科の藍という草から取ったエキスでつくり、その青が原料の藍より青く美しくなることから、使われるようになった諺です。 他にも②の意味の諺として、「出藍(しゅつらん)の誉(ほま)れ」、「氷は水より出でて水より寒し」もあります。 英語では、「The Scholer may be better than the master ・・・

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『火に油を注ぐ』 ― 人を活かすためには ―

2010年04月20日

燃え盛る火に油を追加するように、勢いの盛んなものにさらに勢いを加えていく例えで使われる諺です。 英語では、「to throw oil on the flames.」(火炎に油を注ぐ)、「add oil to the fire.」(火に油を足す)、とそのまま表現するようです。 「火に油を注ぐ」は、最近はあまり良い意味では使われていないようです。 例えば、手が付けられない程に悪化するようにまで、余計なことを追加してしまった場合などに使われます。 しかし、元来の意味では、好調なものを更に勢いづけてあげるように、もっと積極的かつ前向きな意味で使われていたのではないかと思います。 「駆け馬に鞭(むち)」 ・・・

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『目から鱗(うろこ)が落ちる』 ― 個人の飛躍と店舗の成長について考える ―

2010年03月20日

この諺は若者が作った新しいものと、小生は誤解をしていました。 調べてみると、1800年以上前の歴史的書物を起源とした諺でした。 新約聖書の中にある「ルカによる福音書」の続編として書き足された、「使徒行法」の中に書かれているものが諺となったようです。 その使徒行法の第九章の「サウロの改心」の中に、「すると、たちまち目から鱗のようなものが落ち、サウロは元通り見えるようになった」とあります。 この書物の英訳版では、「The scales fall from eyes.」となっています。 スケールとは「うろこ」の他に「湯垢」や「歯石」などの意味もあり、「重なり合う垢(あか)」のことも指しますので、「目 ・・・

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『痒(かゆ)い所に手が届く』 ― サービスの基本を見直そう ―

2010年02月20日

細かい所にまでよく気がついて、世話が行き届くたとえで使われる諺です。 すみずみまで心配りができていて、手落ちがなく、至れり尽くせりであることを表現しています。 なかなか達することのできない領域のことなので、そこまでいくと「有るのが難しい」=「有難い」こととなって、それを受けた相手が「有難うございます」と言ったことから、「ありがとう」が感謝の言葉の表現として使われだします。 英語では「to cross thet t’s and the i’s」(tの文字を書く時に横棒を入れてくれたり、iの文字を書こうと思ったら上の点まで書いてくれるような)と表現する様です。 前号の本欄で笑顔がいかに大切で、笑顔 ・・・

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『商は笑なり、勝なり』 ― 基本的なことから見直そう ―

2010年01月20日

今回は諺ではなく、近江商人の残した格言からスタートします。 「『商』は『笑』にして『勝』なり、『笑』を『省』ずれば『商』は『小』なり、『笑』を『昇』ずれば『商』は『勝』なり」というものです。 『』内はすべて『ショウ』と読みます。 「商いは笑顔が大切、笑顔を怠ると商いは小さくなっていき、笑顔を高めれば商いは成功する」といった意味です。 その後、「笑を省ずれば商は少なり」の後に「やがて商は『消』なり」と付加える人が現れて、それが家訓として伝わった近江商人家もあるようです。 つまり、笑顔を忘れると商いは消えてしまうということです。 近年では、お好み焼き専門店「千房」で大成功され、社会教育家としての講 ・・・

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